◆石垣島の『漁師(イチマン)』の話

1988年 谷川健一著の 『海の群星(ムルブシ)』 が石垣島と小浜島でロケされ…
NHKのテレビで放映された。

あらすじは、…
石垣島の漁師(ウミンチュ)であるイチマン(糸満漁師 役 緒方拳)の元へ…
奄美大島から 『糸満売り(イチマンウイ)』 という 『人身売買』 で…
石垣島に売られてきた…男の子と女の子が、兄妹(きょうだい)の契りを交し、…
雇い先で奉公をし、逞しく成長していく時代背景で… 男の子が溺れて亡くなり…
女の子(石田ゆり子)が奉公をあけて島を去っていく物語である。

その時代背景は、漁師のいろんな知恵があった…
@大きなウムニー(芋をこねた大きなおにぎり)がウミンチュの保存食だった、
2〜3日の漁に出るとき、コレを携帯し…表面にカビが生えると…削りながら食べた。
Aサーファー達が茶髪(赤毛)のように、ウミンチュ達の髪も赤毛(茶髪?)だった。
 ウミンチュ達は、ソレを恥じて“柳屋のポマード(グリース)”で光らせ黒髪に見せて、毛遊び(モーアシビ)を楽しんだ。
B冬の海は、石垣島でも寒いので米軍の毛布で作った着物を着ていた。
C冬の漁に出かける前は… 防寒用に脂肪の多い山羊や赤犬を食して体に脂肪を付けた。
D最初に泳ぎを教える時… 長い竿の先に紐をつけ… その紐に子供を縛り… 海の底に沈めて… 泳ぎを覚えさせた。
E海の近くには漁師の小屋があり… 東の登野城に、東小屋(アガリグエー)…、 中の石垣に、中小屋(ナカグエー)…、 西の新川西小屋(イリグエー)があった。
F2〜3日の遠出の漁の獲物は魚じゃなく、当時の洋服のボタンの材料で換金物の『高瀬貝』だった。
G女性には、神がかりの霊感があり… 姉や妹の契りを交すと『おなり神』となり、『守護霊』として守ってくれた。
H漁師は、『ウミンチュ』とは言わずに、漁業の盛んな『糸満』をもじって『イチマン』と呼ばれていた。
I爆薬の漁もあり、爆薬の事を『発破(はっぱ)』と言っていた。
J現在の『ゴーグル』に似た『木製の水中眼鏡(ミーカガン)』で潜っていた。……等々

谷川健一著の 『海の群星(ムルブシ)』 は、石垣島の色んな知恵が学べ、一読の価値があります。

posted by 南来成作。。 at 00:00 | 石垣島を考える